浙江省・盐官と西塘老街を訪ねる。後編
前回の続き。
盐官で钱塘江の逆流現象を見学した我々は、
次なる目的地の浙江省嘉兴市の西塘古鎮を目指した。
目的地まではバスで一時間半程度、
到着時刻は18時半だったがまだ明るく、
なんとか日中の水濠街の景色を見ることができた。
この一帯は春秋戦国時代は呉と越の国境で、
「呉根越角」「越角人家」と呼ばれていたそう。
西塘の水濠街自体は唐・宋の時代に形成され、
2001年にはユネスコ世界遺産の暫定リストにピックアップされ、
2006年公開の「ミッション:インポッシブル3」の撮影地として
有名になったとのことである。
水濠街の東西南北に関所のようなゲートが設けられており、
30元の入場料を払って中に入るシステムだ。
街並みは歴史的な景観が守られていて非常に美しい…のだが、
一歩路地に入るとディスコやナイトクラブが立ち並び、
重低音の効いた音楽が爆音で鳴り響いている。
歴史ある水濠街は若者の集まるイケイケスポットへと変貌していた。
どうしてこうなったとか、ユネスコ的にはありなのかなとか
いろいろ考えてしまったが、中国各地で似たような水濠街がある中で
色合いを出すためにこのような進化を遂げたのかもしれない。
知らずにここに来る人のニーズとは真っ向から反している気もするが
人さえ来れば良かろうなのだの精神である。
夜になるとライトアップも始まり、さらに賑やかになった。
古い建物にライトアップがあいまってサイバーパンク感がすごい。
雰囲気に気圧されながらも水濠街を散策した。
合間合間に昔ながらの店が残っており、
甕から出してきた老酒や米酒を試飲させてもらったり
(買うとその場でビン詰めしてラベリングしてくれる)、
お菓子屋で桂花糖(金木犀の香りの飴)を買ったりした。
ディスコで人が呼び込まれて彼らの食い扶持も
保たれるのならいいのだが。
結局、現地を21時過ぎに出発し、
帰りは渋滞の影響がなかったので23時くらいに
上海に到着した。
自然と文化の両面で中国の面白さと奥深さを
改めて実感する大満足の1日だった。
終わり






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